director's voice

小野彩香さん(フェルト・裂織り)

Q1
東京都でフェルトを中心に制作を続ける小野彩香さん。
「工房からの風」には、どのような作品を出品されますか

A1
私は、羊毛を縮絨してフェルトの作品を制作しています。
寒くなり始めたこの季節にフェルトのふんわりとしたあたたかい作品をお試しいただければと思います。
彫刻的な帽子を中心にストールや小物などを出品致します。

また、365日毎日使いたくなるバッグをコンセプトとした裂き織りのバッグも出品致します。
シンプルでシック、モノトーンのバッグです。
今回初めてのお披露目となりますのでドキドキしています。

Q2
小野さんの工房で大切な、あるいは象徴的な、あるいはストーリーのある「道具」について1点教えてください。

A2
紡ぎ車です。
私は、専門学校でテキスタイルの勉強をしました。
織も紡ぎも、まさかこんなに私に寄り添って支えてくれる存在になるとは思ってもみませんでした。
特に糸紡ぎは、一定のリズムを刻みながら無心に手を動かす事が心地良いです。
自分のペースを取り戻すひとときを与えてくれます。

この紡ぎ車は専門学校卒業と同時にちょっと無理して購入しました。
最初は白木でしたが、自分で塗装し、調子が悪くなったら調整して使い続けています。
これからも大切にしていきたいもののひとつです。

海外の方にも注目されている小野さんのフェルト。
ニッケ鎮守の杜、おりひめ神社の空間に、フェルトの特性を生かした造形的なフォルムの帽子が出現するのが楽しみです。

小野さんご自身がとてもファッショナブルで、また、以前は法律を専門的に学んでいらしたという独自の感性と歩み方の中から生まれる作品の数々。
深く見ていただけたらと思います。

小野彩香さんのインスタグラムはこちらです。
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